うつが友達の私が読んで役立った参考になった本やマンガの紹介

心の病って他の病気と違って数値には表せないし、
あまり大っぴらに他人に言えないもの。
自分が「いま」どういう状況にいるのかや
他の人はどう過ごしているのかもギモン。
そして、先の見えない状況に不安でいっぱい。
本を読むしかありませんでした。
しかも思考が冴えない中でなので、
難しい本は理解できない。
読みやすく、悩みながら
よく読んだ本を紹介します。

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「うつ」という病気を知る入門編

最初は先入観があって自分本人でも、受け入れられないものですが、
治すとなると病気を知らなくてはいけませんよね。
前もって知っておくと症状が出た時も右往左往することもないですし、
(いえ、それでも充分右往左往しましたが。)
知ることが第一。
そして知ることが受け入れること、治療の第一歩になります。

よくわかるうつ病

まず病気を知るために手に取った本です。
本屋に行けば、「〇〇病について・治し方」のような本はたくさん出版されていますが、
気持ちや脳が疲れていて、難解な文章や細かい字を見る気になれない中で
イラストがたくさんあり読みやすさ抜群だったので、数ある中で選んだ本です。

年齢別、世代別の、症状の現れ方の特徴や、
お薬や、認知行動療法、対人関係療法、不眠への対処、
他の病気との関係についても書いています。

家族のためのよくわかるうつ

こちらもカラー・図がたくさんで読みやすく、
うつ病についてや患者の気持ち、
家族、友人、同僚としてできること、気を付けること、

第3者目線についても書かれています。
まわりの理解やサポートが必要なデリケートな病気ですので、
身近な人がうつになったら、読んでみてください。
もちろん本人が読んでウツを理解するのにも充分役立ちます。

気持ちが少し軽くなるかも編

「自己肯定感」をもてない自分に困っています

著者の治療の様子や
家族との今までの溝を埋め理解を得る過程や
再就職に至るまでの話がマンガとエッセイで
書かれています。

「生きづらい」と思い、
自信をなくす→自分はダメなんだと
負のスパイラルが往々にしてある
うつ病ですが、
「自己肯定」=自分を認めることの
第一歩や重要性を教えてくれます。

うつ病でなくても、自分を認めてあげれない、
まわりの空気を読み過ぎてしまって、
生きづらいなと思って過ごして人にもおすすめです。
生きづらさを感じる人に特化したストレス解消法も紹介されています。

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自己肯定感 持っていますか
あなたの世界をガラリと変える たったひとつの方法

対人関係療法という精神療法を専門にしている著者。
対人関係療法では

自己肯定感=自分を大切にする気持ち

自己肯定感が上がると自分を責めなくなり、
失敗しても、「まあ、こんなこともある」と思えるようになる。
不安が消え、生きるのが楽になります。
達成感を味わえるようになります。
自分を大切にすることができようになり、
他人に振り回されなくなります。
中略
自信が出てきますし、人生を思い通りにコントロールできます。
だからこそ、うつ病など、心の病もよくなるのです


引用:自己肯定感 持っていますか

自己肯定感を高めるために
結構「自分を好きになろう!」を
メインにしているものが多いのですが、
こちらは「他人をリスペクトする」という方法。

「他人をリスペクトする」

「自分をリスペクトする」

ニセのつながりではなく
自己肯定が高まる「本当のつながり」方へ発展する。
なんとも逆説的な方法で
目からウロコ。

どうしても、自分を責めてしまう、自己肯定できない人は
「他人をリスペクトする」ことからするもの一つの手だと思った一冊。

ツレがうつになりまして

映画化、ドラマ化になった作品です。
ウツになった旦那さんの様子や生活を一緒に過ごした妻目線で
可愛らしいコミックで描かれています。

どうしても、暗くなりがちなウツですが、奥さんのユーモアあふれる接し方が
素晴らしい。
当事者も手探りで大変だったでしょうが、かっこよく見せない、きれいごとで
終わらせないありのままのウツ状態が書かれています。
上記の「家族のためのよくわかるうつ」本でわかったとしても、
実際にその場に居合わせたら?と家族やパートナーの実践的参考にも
なると思います。

読んでいて、ウツ「あるある」がたくさんでてきて、共感できる本です。
続編も数冊出ています。
続編が出ていると言うことは、それだけ、
心の病が長い期間の闘いだということ。

このマンガによって、
ウツはだれにでもありえることと認知されるようになったのですが、

良くなったり、悪くなったりの繰り返しを得て
長い闘いであることも社会に認知されるのを
願います。

うつが消える食事

表紙をめくると衝撃的な一言

精神科医である僕は自分のうつも
患者さんのうつも薬では治せませんでした

引用:うつが消える食事より

おいっ!とツッコミたくなる冒頭。

僕の心を変えるきっかけとなったのは食事です。
本書ではその方法のすべてを公開しようと思います

引用:うつが消える食事より

7年間うつ病を患っていた精神科医が、
食事の観点から心と体を治すことにテーマをおいた本。

精神科メンタルクリニックではほぼ、
対処療法で食事療法などないに等しい。

最後には先生のレシピも20品分ほど載っています。
近年体内に置いて腸内環境が及ぼす力が話題になっていますが
心と体は繋がっているんだな。とあらためて思う作品。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

有名人著名人19人のうつになったきっかけや寛解期、
寛解からウツ戻りしてしまうきっかけや
うつから卒業できた様子をコミックにまとめたもの。

さらっと描かれているけど、
うつヌケした人があとから自分の状況を振り返ってみて

自身にとって効果的だったことや、
ウツに逆戻りしてしまう時はどんな時なのか
回復期の様子も詳しく書かれていてます。

気分が落ちた時は「人生の自習時間」なんだと考えて
自習時間にふさわしい「やるべきこと」を見つけておくんです。

引用:うつヌケより

うつを治す努力をしてきたので、
効果と難易度でマッピングしてみた

うつがよくなるために実践した効果と難易度を
マッピングにして見える化した画期的にまとめた本。
見開きにオリジナルマッピングが作成できるシートもついています。
著者のほっしー氏のやってみたことにはツイッター、マンガを読む、
ル、散歩に行く、愛犬、寝るなどなど
これならできそうなこと5コ6コはありそうと
思える。
気軽に話を聞けるうつ仲間的なつぶやき本。

ちょっと過激かもしれないから元気な時にね編

強烈な個性を放ち、アクがある本ですので、
心が弱っている時にはおすすめしません。

読む時期を考えて、気分が落ちた時はページを閉じるように。
自己判断でお願いします。

「うつ病」が僕のアイデンティティだった

ウクレレ奏者としてNHKの趣味の番組講師もしていた著者。
12年に渡るうつ闘病生活に加えてアルコール中毒、薬物依存について
克明に書かれてている。
読んでいる途中でこっちが、著者の山口氏のダメっぷりに呆れ、
この人もうダメなんじゃない!?とビビる程、
壮絶過ぎる体験談。
「ドロ沼」からの生還、
そして、執筆当時も離脱症状を受け入れ共存している姿は
励まされはするが、キョーレツなので、
心が弱っている時には控えた方がいいかも。
ひどくなるとここまでひどくなれるんです。

精神科は今日も、やりたい放題

日本でも数少ない、もしかすると唯一かも?
断薬治療専門クリニックの先生の著書。
製薬会社の利権、精神医学業界に真っ向勝負を挑んでいる本。
向精神薬など薬物による依存について書いてあります。
「「うつ病」が僕のアイデンティティだった」著者の山口氏も
内海先生のスパルタ診察を受けている場面が出てきます。
賛否両論ある本ですので、万人にはオススメできません。

こちらはマンガ版でも出版されていました。

なお、減薬断薬を考えている方はしっかりと主治医と相談の上で
行ってください。
勝手に断薬を試みた私は死にかけました・・・。マジで。

まとめ

人間とは「知らないもの」「未知なるもの」に嫌悪感を示す生き物です。
世の中様々なことに偏見がありますが、大部分は知識不足による
思い込みのものではないでしょうか?
ちゃんと理解され病気などによる偏見や生きづらさがなくなるような社会に
なればと「後ろ向きな女」は切に願います。

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